整形外科

骨粗しょう症の検査・治療

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症は、老化などが原因となって骨の量が減少し、骨がスカスカになり、もろくなって骨折リスクが高くなってしまう疾患です。近年、骨粗しょう症の新薬が次々と開発され、それらの投薬治療を早期に行うことで転倒などの軽微な外傷での骨折を予防することができるようになりました。

骨粗しょう症は骨がスカスカになるだけで、特に自覚症状はあらわれません。骨密度測定を行わない限り、骨粗しょう症が進んでいることに気付くことは困難です。骨粗しょう症に気付かず、病状が進んでしまうと、気付かないうちに背骨がつぶれて背中が大きく曲がってしまったり、尻もちをついた程度で寝たきりになるほどの骨折をする可能性が高くなります。そのため、早期に発見して、治療を始めることが重要になります。

野村医院 骨粗しょう症

骨密度測定(骨粗しょう症の検査)について

当院では、骨粗しょう症ガイドラインで基準測定器として定められている骨密度測定装置(DXA)を導入しており、精密に骨密度を測定することで、正確な診断につなげています。

次の項目に当てはまる方は、骨密度測定を受けてみましょう。

[骨密度測定をおすすめする方]

  • 50歳以上の女性

  • 以前より身長が低くなった(2㎝以上)

  • 背中や腰が曲がってきた

  • 背中や腰に痛みを感じる

  • 何度も骨折をしている方

  • 喫煙される方

  • アルコールをよく飲む方(毎日コップ3杯以上)

  • ステロイドを定期に服用している、あるいは過去に3ヶ月以上の服用歴のある方

  • 関節リウマチ、糖尿病、甲状腺機能亢進症、45歳未満の早期閉経など、骨粗しょう症をまねく病気のある方

野村医院 骨密度測定

骨粗しょう症によって骨折しやすい部位

骨粗しょう症によって骨折しやすい部位は、背骨(脊椎椎体)、脚の付け根(大腿骨近位部)、手首(橈骨)、腕の付け根(上腕骨)です。

背骨が体の重みで押し潰れてしまうことを「圧迫骨折」と言い、背中や腰が曲がるなどの原因となります。

圧迫骨折が生じても、単なる腰痛として見過ごしていたり、痛みを感じない場合もあります。1ヵ所骨折すると、その周囲の骨にも負担がかかり、連鎖的な骨折につながりやすいため、早期発見・早期治療が重要です。

野村医院 骨粗しょう症によって骨折しやすい部位

骨粗しょう症の予防・治療

きちんと予防と治療をすれば、骨粗しょう症による骨折は予防できます。

骨粗しょう症を放っておくと、骨折によって寝たきりとなる危険性が高くなります。

骨粗しょう症を「年だから仕方ない」とあきらめずに、予防・治療に取り組みましょう。

食事療法

カルシウム摂取が不足すると骨粗しょう症の原因となるだけでなく、血管などの組織にカルシウムが逆に増え、動脈硬化症・糖尿病・高血圧など様々な疾病が起こりやすくなります。

カルシウムは食品として700~800mg/日以上を目標にし、カルシウムだけでなく、ビタミンDやビタミンKの摂取も心がけましょう。

栄養指導[予約制]

当院では管理栄養士による栄養指導を行っています。

骨粗しょう症の食事療法についてもご相談に応じています。

運動療法

当院では理学療法士による運動療法の指導を行っています。

骨は運動をして負荷をかけることで増え、丈夫になります。

筋肉を鍛えることで体をしっかり支えられるようになり、ふらつきが少なくなって転倒防止にもつながります。

野村医院 運動療法

薬物療法

薬による治療は検査結果をもとに、患者様お一人おひとりの身体状況を考慮して選択します。

骨粗しょう症治療薬の分類としては、「骨吸収抑制薬」と「骨形成促進薬」に分けられ、その他に骨密度を上げるために補助的に併用するものもあります。

薬の効果には個人差があり、副作用がでることもありますので、外来で定期的な検査を行いながら継続することが大切です。

[薬物療法の一例]

●骨を壊す働きを抑える薬

  • ビスホスホネート製剤(BP)

  • 抗RANKL抗体

  • 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM) など
     

●骨を作る働きを高める薬

  • 副甲状腺ホルモン(PTH)製剤 など

 

●骨を壊す働きを抑える&骨を作る働きを高める薬

  • イベニティ
     

●骨の作り替えのバランスを整える薬

  • ​カルシウム製剤

  • ビタミンD製剤

  • ビタミンK製剤 など

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